インフォメーションスタッフとは
空港内の総合案内所で、お客様のお困りごとに応える仕事。
空港のインフォメーションスタッフとは、空港の総合案内所やインフォメーションカウンターで、お客様の質問に対して必要な情報を提供する職業のことです。「〇〇行きのチェックインカウンターはどこですか?」「財布を落としてしまったんですが、どうすればいいですか?」「〇〇ホテル周辺でおすすめのレストランはどこですか?」など、質問はフライトに関するものから観光情報まで多種多様で、訪日外国人のお客様から外国語で聞かれることも多いです。あらゆるお客様のお困りごとについて丁寧に対応することが、インフォメーションスタッフの仕事になります。
インフォメーションスタッフの主な仕事内容
フライト情報の提供、車椅子の貸し出し、遺失物対応などを行う。
空港のインフォメーションカウンターに訪れるお客様の質問に対して、適切な情報やサービスを提供します。カウンターでの対応以外にも、電話応対、ご意見の受付、館内アナウンス、保安要員を兼ねたフロアの巡回なども行います。
飛行機の出発・到着時間、搭乗ゲートの場所、遅延や欠航情報などのフライトに関する質問、レストラン、ショップ、ラウンジ、ATM、手荷物預かり所などの空港内の施設に関する質問、空港から都市部や観光地への交通手段に関する質問など、空港を利用されるお客様のさまざまな問い合わせに対して、情報を提供します。
ベビーカーや車椅子の貸し出し、通訳サービス、手話、筆談、コミュニケーション支援ボードなどを活用し、お手伝いが必要な方の移動や空港施設の利用がスムーズになるように対応します。さらに、迷子の受付や急病人の救護対応を行い、安全に空港をご利用いただけるようサポートします。
お客様が空港内で紛失された物品についての問い合わせに対して、遺失物の保管場所や空港警察署などに届けられているか情報の確認を行います。必要に応じて受け渡し方法を案内し、他の部署や管理担当と連携して対応します。
インフォメーションスタッフになるには
語学力やお客様の立場に立った丁寧なコミュニケーション力が大切。
インフォメーションスタッフになるには、空港の案内業務を請け負っている会社や人材派遣会社などに就職します。未経験から目指すことができますが、英語などの語学力やコミュニケーション力が求められます。空港内の情報を熟知していることはもちろん、観光地、地元の交通機関、ホテル、地域の文化などさまざまな情報を把握しておくと迅速な回答の役に立ちます。
必要なスキルや知識
空港にはさまざま国のお客様が訪れます。海外の方にフライト情報や空港内の施設について案内する時、言葉の行き違いがあるとお客様に誤解を与えてご不便をおかけしたり、トラブルに繋がったりしてしまう可能性もあります。英語や中国語、韓国語など多言語で対応できることで、情報を正確に伝え、お客様に安心して空港を利用していただくことができます。
正しい情報をスムーズに伝えることはもちろん、お客様が心配そうであれば不安を軽減するような柔らかな話し方をしたり、聞かれたことだけでなくプラスアルファで役に立つ情報を添えたりと、お客様一人ひとりの立場に立った親身な対応が望まれます。安心して快適に空港を利用してもらいたいというホスピタリティ精神が必要です。
台風や雪などの悪天候や機材トラブル、自然災害によるフライトの遅延や欠航が発生すると、不安を抱えた多くのお客様が最新の情報を求めてインフォメーションカウンターに訪れます。このような状況でも、冷静に正確な情報を確認し、お客様一人ひとりに真摯に対応することが求められます。
インフォメーションスタッフの資格・試験情報
必須資格はないが、語学やサービスに関する資格があると有利。
インフォメーションスタッフになるために必要な資格はありません。しかし、会社によっては募集要項に一定の語学力が条件になる場合があります。他にも、マナー、応急手当、介助などに関わる資格の取得も、より良いサービスを提供するためのスキルアップに役立つでしょう。
インフォメーションスタッフのやりがい
「空港の顔」として、お客様の役に立つ喜びを実感できる。
インフォメーションスタッフは、お客様の空港でのお困りごとを解決し、安心した表情や笑顔を見たり、感謝の言葉をいただいたりすることで、人の役に立つ喜びを感じることができる仕事です。また、英語や外国語を活かして働きたい人には、語学力を実践で発揮できる環境です。訪日外国人にとっては、空港は日本の玄関口になります。「空港の顔」としての丁寧な対応が、日本への好印象にも繋がるでしょう。インフォメーションスタッフは、お客様の旅の始まりや終わりをサポートし、思い出作りに貢献することができます。