キャビンアテンダント（CA）とは
飛行機の中で、お客様が安全・快適に過ごせるようサービスを提供するお仕事。
キャビンアテンダント（CA）とは、飛行機の中でお客様が安全・快適にフライトを楽しめるよう接客サービスを行うお仕事です。キャビンクルーや客室乗務員と呼ばれることもあります。CAとは、キャビンアテンダントの略で、キャビンは客室、アテンド=接客サービスという意味です。仕事内容としては、機内食やドリンクのサービス、免税品の販売などの業務が一番お客様の目に触れますが、最も大切なのは「保安業務」です。機内の中で異常がないか常に気を配り、何か起きた際には適切な対応でお客様の安全を守る重要な役割となります。機内には、海外のお客様も多くおられます。様々な国籍・年齢の方に安全・快適に過ごして頂けるようキャビンアテンダント（CA）には高い語学力やコミュニケーション力が求められますが、非常に華やかで人気の高い職種でもあります。
キャビンアテンダント（CA）の主な仕事内容
接客業務と保安業務がキャビンアテンダント（CA）の主な仕事内容。
キャビンアテンダント（CA）の仕事内容は、大きく「接客業務」と「保安業務」の2つに分別されますが、その内容は様々で多岐に渡ります。一般的には接客業務がよく知られていますが、急病人の救護や非常事態に備えた準備などもキャビンアテンダント（CA）の仕事です。様々な業務があるキャビンアテンダント（CA）のお仕事の内容を紹介します。
お客様に要望されたものを提供し、機内で接客業務を行います。機内食やドリンクの提供以外にも、お客様に快適に過ごしてもらうためトイレの清掃や機内を清潔に保つのもキャビンアテンダント（CA）のお仕事です。お客様一人ひとりに寄り添い、様々な箇所に気を配る必要があります。
機内でお客様が安全に過ごせるようシートベルトの着用や、非常時の避難方法について機内アナウンスで説明します。英語でのアナウンスも求められるため、語学力が必要となります。
体の不自由な方を機内に案内したり、フライト中に急病のお客様がいた場合には応急処置を行います。空港に到着後、処置が取れるように手配をすることもキャビンアテンダント（CA）の仕事です。
フライトが続けられない緊急事態になった時は、外への脱出を先導します。緊急事態に備えて他の職業の方と連携を取るため、普段から避難訓練や合同訓練を徹底的して行い、非常時に適切に対応できるように準備しておきます。
似たような職業として、「グランドスタッフ（GS）」がありますがキャビンアテンダント（CA）は飛行機内で働くのに対して、グランドスタッフ（GS）は空港で働きます。グランドスタッフ（GS）は、お客様が飛行機に乗る前の搭乗手続きや手荷物のお預かり、到着後のサポートなどを行う仕事です。
キャビンアテンダント（CA）になるには
高いホスピタリティを身につけ、お客様に喜んでもらえるキャビンアテンダント（CA）へ。
キャビンアテンダント（CA）は、一人ひとりにしっかり気を配ることができる高いホスピタリティを身につけておくのが非常に重要です。お客様に安全・快適なフライトを過ごしてもらうためには、接客スキルだけではなく、国際マナーや語学力、自己管理能力などがあると良いでしょう。また、多くの企業では専門学校や高等専門学校、短期大学、4年制大学、大学院のいずれかを卒業または修了見込みの方を対象に採用を行なっているため高校卒業後はキャビンアテンダント（CA）を目指せる学校に通うことをおすすめします。
必要なスキルや知識
航空業界でのマナーや知識、心構えなど様々な知識が必要となります。機内でお客様に安心して過ごしてもらうために、プロとしての立ち振る舞いが求められます。学校で知識を付け、様々なケーススタディを習得しておくと良いでしょう。
キャビンアテンダント（CA）は、様々な国籍や年齢のお客様に快適なフライトを提供する必要があるため気配りやコミュニケーション力は必須のスキルです。また、非常事態に備えて冷静な判断ができる人間力も求められます。
様々な国籍の人に対して接客する必要があるため、高い語学力が求められます。特に国際線を志望する場合、英会話ができることが条件となります。一人ひとりに丁寧なおもてなしをするためにも、国の文化や宗教に配慮できる国際性は非常に重要なスキルです。
長時間のフライトや不規則な生活に対応する必要があるため、基礎体力や徹底した自己管理が求められます。採用試験で、身体検査や基礎体力測定が行われる会社もあるため体力やスタミナも重要な資質といえます。
キャビンアテンダント（CA）の資格・試験情報
キャビンアテンダント（CA）になるために必ず必要な資格はありませんが、語学力は非常に重要となります。採用の募集要項には、TOEIC500～600点以上の語学力が条件と記載されている会社もあります。また、それ以外の資格やスキルに関しても会社によって募集資格は様々です。キャビンアテンダントになるために必要な資格はなくても、体の不自由な方をお手伝いするためのサービス介助士や耳の不自由な方に対応できる手話技能検定などを持っていると就職で有利になる可能性があります。あらゆる場面を想定して、必要な資格を取得し様々なスキルを身につけておくと良いでしょう。
キャビンアテンダント（CA）のやりがい
直にお客様と接することができ、達成感を味わえる最高のお仕事。
キャビンアテンダント（CA）は、華やかなイメージがあり昔も今も非常に人気の高い職業です。機内での接客サービスであることから体力面など大変な面ももちろんありますが、お客様と直に接することができるので「ありがとう」と言ってもらえた時はやりがいを感じることができます。また、様々な土地にいくことができるため、異なる文化に触れることができるのもキャビンアテンダント（CA）の魅力です。無事フライトが終わった際には毎回大きな達成感を味わうことができるでしょう。
